夜の冒険。
昨日の夜、ユリウスとロイと僕の三人で、徒歩10分ほどのところにある古い空き家を探検してきた。
20:30頃、すっかり日も落ち、月明かりがきれいな夜道を横一列で歩きながら、その空き家へ向かう。
ユリウスのもつ小さな懐中電灯だけで冒険しようということになった。
その空き家の周りは膝丈まである草で覆われていたが、そんなことは気にせず進む。
ユリウス、ロイ、僕の順番。
視界が悪いので、足を高く上げながら歩みを進める。
その家の木造のフロントドアを見つけ、そこから入ろうとアプローチを試みる。
ぎっ、ぎっ、ぎ、
どうやら鍵がかかっているようだ、
「割れた窓を探して入ろう」
とユリウス。
そんな都合よく割れた窓ってあんのかな。
とか思いながら、草をかき分けながら歩く。
家の裏側に回ったところで、ユリウスがおもむろに家に接近する。
山積みにされたレンガを登り、およそ1m²の正方形の窓から中に入ってった。
ロイと僕も後に続く。
中に入ると、そこは牛や馬を飼育するための場所。真ん中に通路があり、柵を隔てたその両脇に一等ごとの仕切りがある、僕らは、藁の敷き詰められたそのスペースの中にいたので、柵を乗り越え、通路側に降りる。
足音がやけに響く。
通路を進み、クモの巣のはったドアを開ける。すると中庭のようなとこに出る。
外と同様に草が生い茂っていたが、関係なく進む。
右側にあったトラクターの部品やらスコップやらが散乱した倉庫を探検する。
僕の背丈ぐらいあるレンガをよじ登り上に上がる、
そこに広がっていたのは、映画で見るような一面に敷き詰められた藁。
足元が悪かったので、そこが抜けないか確認しながらゆっくり進む。
はしごを登りさらに上へ。
同じような風景が広がる。違うのははしごを登った先に靴が落ちてた。
10mほど進んだ先に、下へ降りる階段があったのでそれに沿って進む。
下に降りると、空き瓶がきれいに並べられた部屋に出た。
縦向きのビンが20本ほど長方形に並べられている。数本は中身が入っているようだ。
少し進むと、また中庭に出た。中庭に沿って歩いていると、地下へ続く通路を発見。
ユリウスがポケットに入れていたアルコール飲料を飲む。リラックスするそうだ。
ふーっと一息入れた後、中に進む。
目の前に現れたのは、馬の顔がでかでかと描かれたドア。写真でなく、絵のようだがすごく巧妙に作られている。
ドアの向こうにも馬の写真や絵の飾られた部屋の登場。パッサパサの油絵が机の上に広がっている。
左側にドアがあるのでそこに進む。
すると台所のような場所に出る。こういう空き家なんでか知らないけど、棚という棚が不気味に開いているよなーって思いながら進む。
トースターや冷蔵庫、ソファーらしきものが確認できた。
その先に進んだ時、
ゴトッ。
何かが向こうのドアにぶつかる音がした。
先頭のユリウスが引き返せ。とジェスチャー。これ以上先に進むのをやめ、入ってきた場所に戻る。
正方形の窓から無事外に出て、無事探検を終える。
今度PSPとかカラオケとか持ってきて泊まろうぜ。
と冗談を言い合いながら家に戻った。
そんな一日。